LEAF Vol33 神サマHELP！

「バッテリー」でおなじみの、あさのあつこが紡ぐのは、架空の神話物語。
神と人、そしてその間の存在である箜（くう）。
それらがあたりまえに共存するどこかの場所のいつかの時代。
自然界の万物を司る神々は、どこにでもいて、そんな神々の気まぐれや失敗が、人々には恩恵や災厄となる。
迷ったり、悩んだり、過ちを犯したり、そんな愛すべき存在である神や人の物語を、箜の少年・リュイが６つの短編に書き記す。

あなたは、あなたがお願いをする相手について、考えたことはある？
「神さまって、いるの？いないの？」「いるとすれば、一人？たくさん？」「神さまは、なんのために存在してるの？」などなど。
この絵本は、神さまについての１２の対立する意見を提示し、あなたがあなた自身に「神さまって？」と問いかけるきっかけを作るよ。

「困った時の神頼み」って、よく言うけれど。
あなたは、どんなときに、どんな神さまにお願いしてる？「どんな神さま？！」って思う人がほとんどかな？
切羽詰まった時は「とにかく誰でもいいから、助けて神様！！」って願っちゃうよね。
でも、どうせお願いするなら、得意ジャンルの神さまにお願いした方が叶いそうじゃない？
ということで、この本では、願いごとによって、どの神さまが最適か、お願いするときのおまじないの方法とあわせて紹介しているよ。

お正月の初詣や受験の合格祈願など、何かとお世話になる神社。
でも、その神社について知っている事って、意外と少ないよね。
「鳥居ってなんのためにあるんだろう？」「なんで玉砂利が敷いてあるの？」なんて疑問や参拝の作法から、神主さん・巫女さんの仕事体験レポに、「どうして神社ができたのか」なんて最も原点のおはなしまで、全部マンガやイラストで解説されているから、とってもわかりやすい。

世界遺産でもある山奥の神社で宮司を務める祖父のもとで育った鈴原泉水子（いずみこ）は、神社と学校の往復しかできない生活環境のせいか、大人たちに大事にされてきたせいか、並はずれて内気で引っ込み思案でネガティブ。
そんな彼女に、父の友人の息子・深行と共に、高校は東京にある鳳城学園に行くよう、進路決定が下される。泉水子も深行も、その決定に抗おうとしたが、やがて二人は、古くから続く、姫神という存在と、それを守る山伏集団に関わる秘密に、否応なく巻き込まれていく。
　１巻では、あきれるほどオドオド・ウジウジしていた泉水子が、巻が進むにつれて、きちんと成長していくのわかって応援したくなる。２０１３年にアニメ化が決定している作品。

気付いたらコースケは、三途の川のほとりに立っていた。
神社で願かけした帰り道、崖から足を滑らせ死んでしまったのだ。
本来なら、そのまま川を渡ってあの世へ行くはずが、コースケの願かけを気に入った神さまのはからいで、あの世行きを、６日間だけ延長してもらえることに。
その間に、願かけした３つの願いを、自ら叶える努力をしなければならなくなったコースケは、作務衣を着たネコにしか見えない「脱衣婆（だつえば）」のだっちゃんに付き添われ、現世に。
けれど、生前パッとしなかったコースケが、一度死んだからと言って、劇的に変化するわけがなく。
３つの内２つの願いは、あっと言う間に叶わぬことがはっきりし、残るは１つ！前途多難な余命6日が始まった。

祖父母が営む温泉旅館「ひぐちや」に居候することになった一成。
だが、引っ越し当日から、神社で粗相をしたために、神さまの呪いを受けてしまう。
さらには、世話になる「ひぐちや」は、温泉街の最奥地でだいぶ寂れ気味。
何より命の温泉の湯量が減っていたりと、早々からトラブル続き。
そんな時、一成が『開かずの間』で出会ったのは――自称「ひぐちや」のコンサルタントであり、引きこもり歴６０年のネットジャンキーであり、（おそらく）神さまな、くらがりさまだった！
ゆるーい雰囲気でのんびり読める、ほのぼのコメディ！

病気と闘う１０歳の少年・オスカルは、様々な治療の甲斐なく余命を宣告される。
自分をはれもの扱いする大人たちに不信感を抱くオスカルが唯一心を許したのが、病院ボランティアの老婦・マミーローズ。
信頼する彼女に諭されたオスカルは、｢神さま｣へ手紙を書き始めると同時に、マミーローズから聞いたお天気占いになぞらえて、１日に１０年の年をとることにした。
その日の夜に１０歳となったオスカルは、翌日１０代の思春期を迎えて恋をする。
そして次の日、２０代になって結婚し、３０代には責任を自覚。４０代の試練を５０代に乗り越え、６０代に入って老いを意識する…。
１０日間で１００年の時を駆け抜けた少年は、その短くも長い人生の中で、｢生きる意味｣を悟っていく。

「イスラム教」と聞くと、あなたは何を思い浮かべるだろうか?
９．１１をはじめとする、テロをするこわい集団？女性にだけ、頭のてっぺんから爪先まですっぽり布を被らせる女性蔑視の人たち？
断食などを課す厳しい宗教？
マスコミ経由で目にする・耳にする情報からは、こんなイメージしか持ちようのないイスラムだけれど、そんな誤解されがちなイスラム教徒の実態や、一見厳しく見える戒律の裏にある意味を、分かりやすく、簡潔に教えてくれる。
良くも悪くも厳しさとゆるさを併せ持つイスラムを知り、理解するための入門書に最適な1冊。

加熱用のカキを生食したせいで、死んでしまった平平凡凡なサラリーマン・平乃凡太。
地獄行きを避けるため、少しでも良い条件の転生先を探した結果。
あった！異世界の邪神様！！こうして、ちょっと借金をこさえつつ、未知なる世界の邪神として生まれ変わった凡太だったが、彼の信者となる魔王は、負け戦の直後、帰る地もなく、残存兵力２００で逃走中。
助けたくても、借金のある身で、神らしい奇跡なんぞ起こせない凡太。
こんな、ないない尽くしの状況を切り抜ける為の凡太の武器は、交渉術と接待囲碁！？
地に足付いた、ちょっと地味めの異世界転生ファンタジー。