LEAF Vol.43 見えない世界に目を向けて
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ずかんプランクトン
清水 洋美 編著
技術評論社
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ふだん、目にすることのないプランクトンの世界。
顕微鏡を通して見ることができる、美しくも不思議な世界をこの本が見せてくれる。
単細胞であったり多細胞であったり、植物もいれば動物もいる。
住むところも川や湖、海と多彩で、一口にプランクトンと言っても、その姿形も生態も様々。
私たちがおいしくいただく、カニやウニだって、孵化した直後はプランクトンなのだ。
そんな意外と身近で、でもよくわからない「プランクトン」を、たくさんのカラー写真とわかりやすいイラストで、体の構造や生態を解説しているこの本を読んだあと、近くの川や池でプランクトンを捕まえて、直接観察してみるのも面白そう!!
想い出あずかります
吉野 万理子 著
新潮社
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鯨崎町の岬の崖下には、魔女が営業する「おもいで質屋」がある。
客になれるのは、20歳未満の子供だけ。
預けたい想い出に魔女が値段を付けてお金を払うと、その子の中からその想い出は消え、20歳までに買い戻さなければ、永遠に記憶から消えてしまう。
日々の小遣い稼ぎにと、気軽に想い出を預ける小学生や、想い出を預けるのを決して良しとしない中学生。
8年間に渡る彼らの日常と魔女との関わりが、淡々と描かれている。
写真や動画にも残っていないささやかな想い出、例えば友人との普段の会話、家族とケンカした記憶。
そんなものなら、あなたはお金に変えてもいいや、と思うだろうか?自分ならどうするか、本を読んで考えてみると、なにげない日常の記憶が愛おしい宝物になるかも。
「ココロコネクト」シリーズ
庵田 定夏 著
エンターブレイン
全8巻+短編集3巻
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部活参加必須の山星高校で、入部先に恵まれなかった八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文ら5人は、文化研究部を結成し、それっぽい活動やそれっぽくない活動をしつつ日々すごしていた。
だがある日、穏やかな日常に非日常が割り込む。
「ふうせんかずら」と名乗る謎の存在により、時も所も選ばずに5人の中身が入れ替わるという現象が発生!
人格入れ代わりによって、良く知るはずの仲間の隠された素顔が明らかになるにつれ、彼らの絆も崩壊の危機を迎える。
目には見えないけれど身近な人との間に確かにある「絆」。
その絆を守るために奔走し闘う姿は、まさに青春!!
目に見えないもの
星の王子さまと10人の探究者たち 著
講談社
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星の王子さまが地球で出会った
親友キツネに教えられた言葉。
「たいせつなことは、目に見えない」目に見えない大切なものってなんだろう?
そんな疑問を抱いた王子さまは、再び地球を訪れて、宗教学者や統計家、生命科学者や芸術家といった10人の探求者たちに、12の目に見えないものについて聞いて歩く。
「時間」「ゼロ」「愛」「ユーモア」など、王子さまが問う目に見えないものについて、探求者たちはそれぞれの立場から光を当てて、王子さまに語ってくれる。
探求者たちの話を聞いたからって、「見えないもの」はやはり「見えないもの」のままだけれど、それらが私たちの周りに確かに「ある」ということは、感じてほしい。
霊感検定
織守 きょうや 著
講談社
既刊2巻
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大阪から東京の高校に転校してきた藤本修司。
愛想の良さと軽快な関西弁で、残る高校生活をそつなく過ごすつもりでいた。
が、バイト先で妙な事は起こるし、クラスメートの不思議な少女に謎の対応をされるし、その子の知り合いらしき、超イケメン野郎には、初対面から過剰なまでの拒絶を受けるし。
そんな中出会った、司書兼理事兼心霊研究家(自称)という、これ以上ない程胡散臭い男・馬渡に受けさせられた、これまた怪しげな「霊感検定」。
だが、これをきっかけに、修司は、心霊現象研究会と縁を持つようになり…。
大多数の人には見えないものが見えてしまうという苦悩を抱えつつ、その力で人や見えないものを助けることで、他者には無い力を受け入れていく高校生たちの、ちょっぴり怖いハートフルな物語。
「ドリームダスト・モンスターズ」シリーズ
櫛木 理宇 著
幻冬舎
既刊3巻
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数か月前の交通事故によって負
った心の傷がまだ癒えず、クラスから
も孤立する女子高生・晶水(あきみ)。
さらには、連日のように晶水のもとを
訪れる悪夢のせいで、体調まで崩し
た彼女に、小猿みたいな他クラスの
男子・壱(いち)が「うちのばあちゃんに会ってみねぇ?」
と誘う。
人の夢に入ることができる「夢見屋」のもとで、晶水の悪夢の正体が明らかになる。
記憶や心の中を整理する役割を果たすという夢。
時には無意識が発するSOSを本人に気付かせるために、繰り返し悪夢となって現れたりもする。
じゃあ、自分が夕べ見た夢は、自分に何を伝えようとしたんだろう…そんなことをふと考えてしまうシリーズ。
リリース
草野 たき 著
ポプラ社
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誕生と同時に、医者だった父親
を交通事故で失った明良は、周囲
から「父親の生まれ変わりだ」「父親
の遺言だ」と聞かされて、医者を目
指し日々努力してきた。
ところが、
父親がバスケでインターハイに出た
からと義務感で始めたバスケに、今
ではすっかりハマり、心ひそかに将
来はバスケのプロ選手になろうと決
意。
現在所属する弱小バスケ部で
は、苛立ちと蔑みをひた隠し、強豪
校へ進学するまでの繋ぎとして、うまくキャプテンを務めていた。
が、ある日、一人の女子から尊敬する兄の秘密を聞かされ、部活では、バスケ強豪校からの転入生の入部でトラブル発生、そこへ大好きな祖母の思いがけない発表が…。
自分で思う自分と周囲から見た自分と本当の自分。
一番見えないものって、自分の姿なのかもしれない。
天狗ノオト
田中 彩子 著
理論社
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「天狗ニアフ」。亡き祖父の日記
帳にそんな一文を見つけたタモ。
天狗伝説の残る里山で、祖父は、
本当に天狗と会ったのか、事の真
相を探し始める子ども達。
やがて、
祖父が記した古いノートにたどりつ
いた彼らは、祖父が若かりし頃に訪
れたこの地で、不思議な出会いを
はたし、その出会いについて心残り
を持っていたことを知る。
タモの視点で語られる現代の物
語と祖父のノートに残る天狗の世界の昔の物語。
その二つが交わる時、少年たちの世界が大きく広がる。
子どもにとっては、自分の目に映るものが世界の全てだ。
自分に見えているその外には何があるのだろう、そこでは、どんな人がどんなふうに暮らしているのだろう、そんなことに思いを馳せることができるようになれば、ひとつ大人に近付いた証だ。
ビジュアル分解大図鑑
クリス・ウッドフォード 著
武田 正紀 訳
日経ナショナルジオグラフィック社
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普通では見ることができない機械の中身に興味がある人に
は、この本。
大きなものは、風
力発電機や宇宙ロケットから小
さなものは、腕時計やデジタル
ペンまで。
様々な機械の分解図がコンピューター・グラフィックスでリアルに描かれている。
乗り物や家電、デジタル製品など、あなたが「どうやって動いてるんだろう?」と疑問に思っていた謎の答えが、ここに!
分解するだけではなく、取り上げられている機械の技術の発展や歴史、生活との関わりから、さらに未来にはそれがどんな姿となるかまで、色々な視点から見る機械の「すごさ」が面白いよ。
ココロ学入門
上田 彩子 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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「なぜこんなことをしたんだろう?」と、自分の行動に首を傾げたり、同じものを見ていたはずなのに、自分が見たものと全く違う説明をする友人に困惑したり。その謎を解き明かすカギは「ココロ」。
のんき者そろいの和田家で、日常に起こる可笑しくも不思議な出来事を漫画で描き、なぜそんなことになる
のかを、わかりやすく解説。
また、
そこで解説されるココロの動きを解
き明かす実験についても触れ、な
るほどと頷ける内容。
人の心の動きを読んだり、自分
の思う方へと誘導できるような心
理学ではないが、自分という人間
や、友達の○○さんという人間を
理解するきっかけになりそうな、さ
さやかな日常の不思議に目を向
けてみよう。
LEAF Vol.43
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