LEAF Vol.48 「時間」の本

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LEAF Vol.48 「時間」の本
LEAF Vol.48
fromヤングアダルトコーナー

かけたり、たったり、つぶしたりするもの、
な~んだ?

金色の流れの中で

中村 真里子 著 新日本出版社 検索
木綿子の家の近所には、市内で1番大きな川がある。小さい頃、その川の中には金色に見える所があって、その中に小舟ほどの大きさの魚影を見た。
時が経って、本当に見たのか記憶に薄くなってしまったけれど・・・。
1964年、木綿子は小学校6年生。優秀な2人の姉と比較される毎日だけど、普通の成績の普通の生徒になっていた。
「橋の下の子」だから姉たちのように優等生になれない。
ある日木綿子が川を見に行くと「橋の下の変な人」に出会った。
その人は不思議な物を持ち、木綿子の話を聞いてくれ、そして未来の話をしてくれた。
また時が流れ、大人になった木綿子は「橋の下の人」の誕生をお祝いする。
木綿子の体験と、その考え方に注目!決してダメな子なんかじゃないよ。

きょうの日はさようなら

一穂 ミチ 著 集英社 検索
2025年の夏休み、3人の高校生のひと夏の物語が始まる。
父子家庭の双子の高校生・明日子と日々人に告げられたのは、今まで存在も知らなかった従妹が一緒に暮らすことになったという決定事項。
父親だけでもうっとうしいのに、そこに見知らぬ従妹まで加わるなんて!
しかも、やってきた従妹の今日子は、30年の人工冬眠から目覚めた、実年齢47歳、外見と心は双子と同じ17歳の1995年時代の女子高生だった!!
「明日」は、何もしなくても必ず来るものだと思っているけれど、本当にそうだろうか?
当たり前に「明日」が来るって、実はすごい事なのかもしれない。

サクラ・タイムトラベル

加部 鈴子 著 岩崎書店 検索
お父さんがとても苦手な志保と、友達よりも読書や歴史が大好きという、いとこの龍之介。
趣味も性格も合わない2人の冒険は、市内にある歴史博物館の非常扉から始まる。
突然鳴り出した火災警報器の音に驚き、駆け込んだ非常扉の向こう側は、江戸時代だった。
ある使命を負う事になった2人。
定火消の清太郎と出会い、この時代の火消技術の現実を知る事になる。
この時代を懸命に生きる清太郎の恋。
そして、2人は元の時代に戻る事が出来るのか。
何事にも一生懸命の清太郎を応援したくなる。
そして歴史は繋がっていく。

Time Story

日本児童文学者協会 編 偕成社 全5巻 検索
通学電車、5分間。いつも、同じ場所で文庫本をひらいている。
熱心に読みふける横顔が、よく日焼けしていた。
子どもみたいに大口を開けて笑ったりするし、真顔の時は人の良さそうな表情もする。
わざと同じ車両に乗って、可能な限り記憶する。
「りょう」と呼ばれている事しか知らない。
そんな人に、わたしは恋をした。
「5分間の物語」「1時間の物語」「1日の物語」「3日間の物語」「1週間の物語」 恋・出会い・想い出・・・。
人生には記憶に残る、大切な瞬間がある。
そんな時間の物語。

「君と時計」シリーズ 

綾崎 隼 著 講談社 既刊3巻(全4巻予定) 検索
大事な人を守れなかった。その絶望が、少年たちを過去へと引き戻す。
最初は夢だと思った。遠くから見つめるしかできないでいた大事な人が自殺してしまう夢。
そんな夢を見たと思った9月のある日、綜士は登校した教室で、高校で唯一の友人の存在そのものが消滅していることを知る。
夢だと思っていた大事な女の子の死が現実で、それを回避するために綜士の時間が1ヶ月ほど巻戻る、その代償として身近な人の存在が消えていくのだと気付いてから、時間の巻戻り――タイムリープを止めるために綜士はもがき始める。
20歳にして高校3年生をやりながら、時間の歪みの謎を追う先輩や、綜士同様タイムリーパーの同級生らとともに追う謎は、どんどん複雑さを増していく。

シンデレラの時計

角山 栄 著 ポプラ社 検索
日の出・日の入りといった自然の刻むリズムに沿ったかつての生活は、時計の出現によって、人工の時間に支配されるようになった。
ヨーロッパで発明され普及した機械時計、そのヨーロッパとはまた違った独特な時間文化の中で発展した和時計。
それら古今東西の、時間の概念と時計に関する様々なエピソードを紹介しながら、「今」の私たちの時間について言及する。
誰もが持っているけれど、モノのように売り買いもできない、あなただけの財産『時間』。
それを、どう使うかは、あなた次第だ。

「時間商人」シリーズ

水市 恵 著 小学館  全4巻 検索
10年間の不老不死――年を取らず、病気も怪我もしないし死ぬこともない10年。
その代価は莫大な金か10年分の寿命。
それを必要とする者の前には白猫を連れた助手が現れ、とある都会の片隅に店を構える時間商人のもとへと導かれる。
都市伝説の如く人々に知られる時間商人のもとを、様々な理由で不老不死の時間を求める者たちが訪れる。
期間限定の不老不死、あなたなら、どんな理由がある時に、それのために高い対価を払うだろう?

「時間のない国で」シリーズ

ケイト・トンプソン 著 渡辺 庸子 訳 ポール・ヘス 装画 浜野 史子 挿絵 藤田 知子 装幀 東京創元社 3部作全5巻 検索
時間があっという間に過ぎてしまうのは何故だか、あなたは知ってる?
アイルランドのキンバラに暮らす人々は、いつも時間に追われていた。
音楽一家・リディ家もその例外ではなく、リディ家の長男JJは、いつも忙しそうな母・ヘレンの誕生日に、時間を買ってあげようと思いつき、時間を手に入れる為に遺跡の地下から不思議な膜を通り抜ける。
たどり着いた「永遠なる若さの国(ティル・ナ・ノグ)」では、本来ならこの国にはないはずの「時間」が存在し始め住民である妖精たちが困っていた。
どうやらJJの世界からこの世界へ、時間が漏れ出しているらしい。
JJは、時間の漏れ出る場所を突き止め、この問題を、無事に解決できるのか!?

ミライの授業

瀧本 哲史 著 講談社 検索
君たちがこれから迎える時間「ミライ」。
そんな君たちの「ミライ」のために、京都大学准教授の著者が中学生向けに行った講義内容をまとめたものが本書だ。
今、世の中には「魔法」が満ちていて、学校では、その「魔法」の基礎を学んでいるんだって。
「学校で魔法?」と思った人は、本書をちょっとめくってみよう。
ちゃんとその疑問に対する答えが書いてあるよ。
そして学校で学んだ魔法の基礎をいかして、どう「ミライ」を作っていけばいいのかを、過去の偉人たちの成功や失敗を例にあげて教えてくれる。
君が思い描く未来をつくれるのは、きみだけなんだよ。