LEAF Vol.49 図書館員が選んだ。オススメの本！

おっとりタイプで、さえない女子高生のゆな。
美人で成績優秀な同級生、依理と葉から漫才の誘いを受けて、かなり困惑気味。
最初は拒否していたゆなだけど、３人は漫才コンビ「トマト・ケチャップ・ス」を結成。
それぞれ家庭の事情を抱え、辛い現実と向き合いながらも本番に向けて練習を重ねる３人。
どんな漫才をくりひろげるのか？懸命に青春を駆け抜ける、８０年代の女子高生の姿を描く。

ぼっちを貫くことを決めている男子高校生の僕。
だが、ひょんなことから、人と関わらない僕とは正反対の、いつもクラスメートの中心にいる山内桜良が膵臓の病気のため、あと１年ほどしか生きられないことを知ってしまう。
とてもそんな大病を患っているようには見えない活動的な桜良の余命に振り回される僕の日々が始まる。
物語の冒頭で、既に二人の関係の終わりは見えている。
だが、その「終わり」へ至る過程と「終わり」の続きが、悲しい結末の物語にもかかわらず、さわやかな読後感を残す。

２０１６年６月から、日本の選挙権は１８歳以上に。
国会議員から地方の議員まで様々。
さて、世界の選挙はどうだろう。
隣国の韓国では、大統領の他に首相がいる。
日本でも、海外に行けば内閣総理大臣は「首相」と言われる、何故だろう。
そんな疑問が解けるよ。

超人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のセリフで、英会話が出来る！
世界のロックギターリスト、マーティ・フリードマンが魂を込めて監修。
英文の他に、文法解説や意味が理解しにくい単語を抜粋して表示。
授業では教わらない英語の表現がおもしろい。

ドブネズミのガンバは、港で年に1度開かれる宴会の場で、海の向こうの小島の惨状を知る。
白いイタチ・ノロイ率いるイタチ一族の襲撃を受け、数えきれないほどいた仲間ももはや、１００匹を切っているという。
小島へ仲間を助けに向かおうと立ち上がったのは、ガンバと15匹のネズミたち。
体は小さくても知恵と勇気を振り絞り、狡猾なイタチとの戦いに挑む。
小さなネズミ達が繰り広げる冒険物語に、ページをめくる手が止まらない！！

北高には、毎年「歩行蔡」というイベントがある。
それは全校生徒が夜を徹して８０キロを歩くという伝統行事。
高校生活最後を飾るこのイベントに、密かな誓いを胸に挑む貴子だが・・・・。
歩行蔡は順調に進み、とうとう終盤の自由歩行に突入。
その中には、必死に怪我と闘う融の姿があった。
苦痛なだけだった歩行蔡。悔いを残す事なくゴールする事が出来るのか。
これは「高校生がひたすら歩く」物語。

遠い未来、宇宙に進出した人類は、皇帝を頂点とした君主制の銀河帝国と、反帝国の民主国家・自由惑星同盟、二つの陣営に別れ、150年もの長きにわたって銀河の覇権を争っていた。
そんな中、両陣営にそれぞれ若き英雄が現れる。
皇帝に奪われた姉を取り戻すために軍人の道を歩み始めた後の「常勝の天才」ラインハルト。
歴史家を志しながら諸事情で軍に所属し、そこで意外な才能を発揮してしまったせいで、歴史家への道が遠のいた「不敗の魔術師」ヤン。
彼らと、彼らを取り巻く魅力的な登場人物が繰り広げる物語は、人が歴史を紡ぐのだということを見せてくれる。

10年前に実在が明らかになり、表向きは殲滅されたとされる吸血鬼(ブラック・ブラッド)。
彼らと人間(レッド・ブラッド)との共存を密かに目指す横浜沖の人工島『特区』で、二種族間のトラブルを調停する調停員(コンプロマイザー)・葛木ミミコは、特区への移住を希望して訪れた吸血鬼兄弟・望月ジロー、コタロウの二人と出会い、やがて10年前の吸血鬼と人間の戦い「香港聖戦」の因縁に、否応なく関わることになる。
種族の違いゆえの異なる価値観を踏まえたうえで、互いの関係性や絆の在り様を模索し戦う姿は、吸血鬼・人間関係なく、見事な生き様となって表れている。

輝（かぐ）の大御神と闇（くら）の大御神が地上で勢力争いを繰り広げる中、幼くして両親と村を戦火に奪われ、輝の大御神を祀る村の者に救われた少女・狭也（さや）。
村の祭りにやってきた楽人から、狭也こそ闇の巫女姫だと告げられ、神々の戦いの渦中へと巻き込まれていく。
日本を代表する和風ファンタジー3部作の第1部だが、独立した読み物としても十分な読み応えだ。

気が付くと、ぼくは長い列に並んでいた。
ぼくの体からトラックをどかしてくれれば帰れると思ったけれど、そうはいかないらしい。
とにかく、ぼくは死んだんだ。
死んだ後の事を色々空想していたハリー。でも実際には違う。姉に言った酷い言葉が気になって仕方が無いハリーは、「もどる」ことに！
物語が終わった時、きっと「大切に生きたい」と感じるはず。

両親を事故で亡くし、引き取られた親戚の元も飛び出した12歳のジェフリー。
やがて彼は、遠く離れた街に現れて様々な伝説を残す。
アメフト中の高校生から簡単にボールを奪ったり、一つの大きな塊になっていた絡まった紐を見事ほどいたり。
何より、東西にきっちり分かれていた黒人居住区と白人居住区を平気で行き来したり。
家も家族も持たない少年にとって人種の違いなど何の問題にもならない。
そんな彼の態度は、周囲に様々な影響を与えていく。

詩人であり、自らも多くの詩を書いてきた著者が、これまで接してきた数多の詩の中からこれぞ！と言う詩の数々を紹介し、その詩を著者がどう受け止めどんな影響を受けたか、それぞれの詩の生まれた時代背景や作者の人となり等の解説も交えて語る。
まずは、目次を見てみよう。
そこに並ぶ詩のタイトルの中に気になるものがあったら（「便所掃除」とか「住所とギョウザ」なんて「どんな詩！？」って気にならない？）そこから本を開いてみれば、あなたの心にあらたな何かが生まれたり、或いは奥底へとじんわり染み入るものがあったりするかもしれない。

スタンリーは本当の事を話しても信じてもらえず、無実の罪で砂漠の真ん中の少年院に入る事になった。
そこでは、毎日穴を掘り続ける日々。
学校でもいじめられっ子だったスタンリー。
先生にいくら訴えても取りあってもらえない。
なんてついてないんだ！これもひぃひぃじいさんのせいだ！
ある日、脱出したスタンリーは「約束の地」を目指す。
スタンリーはイェルナッツ家の不運を止める事ができるのか？
少年たちの友情と冒険の物語。