LEAF Vol.52 「自然」って近い!
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明日は海からやってくる
杉本 りえ 作
スカイ エマ 絵
ポプラ社
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離島に生まれ育った中学2年生の竜太は、幼い頃から漁師をめざしている。
島の中学生は、都会から転校してきた灯子を含めて3人。
島民に協力してもらいながら「辰島ニュース」というローカル新聞を3人で作っていた。
新聞の作成に熱中する灯子や、島に戻り漁師になった兄に反発しながら、漁師を目指していた竜太の心が揺らいでいく。
そんな中、衝撃の事件が起こった!
自然と生きるとはどういうことか。命とは。
等身大の中学生の心情を表現している。--竜太の答えとは?
世界一楽しい遊べる鉱物図鑑
さとう かよこ 著
東京書店
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溶岩は噴火によって流れ出たマグマが酸素にふれて固まったもの。
では、そのマグマはどうやって作られるのか。
砂漠のバラと言われる石の結晶がある。
元は何が結晶化してこのような形になるのだろう。
こんな疑問に分かり易く答えてくれるのがこの図鑑。
地球上には様々な石がある。
花のような形状のものから芝生のように緑色でフサフサしてそうなのに石だったり、美しい色をしたまるで飴細工のような石も。
幻想的な光を放つ石が見どころ。
月の少年
沢木 耕太郎 作
浅野 隆広 絵
講談社
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海の事故で両親を亡くした冬馬は、小さな湖のほとりにある「みずの家」におじいさんと二人で暮らしている。
幼い頃、両親と3人で来たとき郵便受けにあった「みずの家」という表札は、今は無い。
新しい学校では、みんな優しくしてくれた。
けれど、何をしても楽しめなくなっていた冬馬は、学校に行かなくなってしまう。
そんなある満月の夜、小さな舟に乗った少年と出会った。
お母さんに会いに月へ行きたという少年。
一緒に行きたいと思った冬馬は、笛を吹く練習を始めるのだった。
遠くへ行こうとしたその瞬間、大切なことに気がついた冬馬は・・・。
両親を失った冬馬の、言葉に言い表せない寂しさと悲しさ。
表札を燃やしてしまったおじいさんの気持ち。
忘れてはいけない気持ちを気付かせてくれる本。
冬馬は、本当に月に行ってしまったのかな?
サマーと幸運の小麦畑
シンシア・カドハタ 著
代田 亜香子 訳
作品社
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ある年、うちの家族に幸運は来なかった。
タイヤは何回もパンクするし、マラリアにはかかるし悪運ばっかりだ。
家族は弟ばかりを可愛がり、特におばあちゃんは小言ばかり言う!
日系3世のサマーは、カンザス州に住む思春期の女の子。
今年も小麦の刈り入れを請け負う日本人の祖父母を手伝うため、弟のジャズと愛犬のサンダーも連れて広大な小麦畑にやってきた。
1年ぶりに再会した男の子との初恋。
体調が優れないながらも働き続ける祖父母。
告白する勇気や責任の重さを経験して、一生こんな生活をすると思っていたサマーは貴重な一夏を過ごすことになる。
幸運とは、何を以てそういうのだろか。
日本ではあまり無いだろう、小麦の刈り入れを請け負う人々の生活が面白い。
雲のカタログ
村井 昭夫 文と写真
鵜山 義晃 文と写真
草思社
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外に出れば必ず空に浮かんでいる雲。雲がないという日はあまり無いだろう。
世界気象機関によると、雲は10種に分けられるそうだ。
それぞれ、特徴によって細分化すると、100種類にもなる。
このカタログでは、その名前と写真、特徴などを細かく説明している。
レア度まで評価。
雲の意外な事実が分かるよ。
季節や時刻、天候によって表情を変化させる雲に注目してみよう。
風の少年ムーン
ワット・キー 作
茅野 美ど里 訳
偕成社
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アメリカ・アラバマ州にある森の奥深く。
10歳のムーンは、父さんと二人きりで生活している。
そとの世界は危険。
政府に見付からず、森で生き抜く方法は全部教わった。
ある日ケガをした父さんを亡くして独りになってしまったムーンは、父さんの言葉どおりアラスカを目指そうとする。
森しか知らないムーンを、世間は放っておかない。
留置所や施設に連れて行かれる中、ムーンにははじめての出会いが待っていた。
ムーンは新しい世界に踏み出す事ができるのか?
星座がもっと見たくなる
駒井 仁南子 著
誠文堂新光社
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誕生日の12星座。ほとんどの人が星座占いなどを見た事があるだろう。
しかしなぜ、数多くある星座の中でその12星座が誕生日の星座になったのだろう。
カレンダーや時計など存在しない頃、星は太陽と同じで人々の生活を支える道しるべであった。
はるか昔、とおい国で作られた星座。
それぞれに物語があり、神々が登場する神話と切り離せない関係がある。
本書では、数多くの星座にまつわる物語を紹介している。
「はじめに」の頁を必ず読んでほしい。星の世界に魅かれるはずだ。
君といたとき、いないとき
ジミー 作・絵
宝迫 典子 訳
小学館
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黄昏どき。いつものように、当然のように、月がのぼってくる。
人々はそう思っていた。
その月がのぼらなくなった時、人々は混乱して、恐ろしいニュースが世界を駆け巡る。
そして人々は、人工の月を作り始めた。
いつもあるものが突然無くなったらどうなるだろう。
考えたことはあるかな?
これは月と少年の物語。
だけど、もしかしたらこの少年はみえない不思議な世界に迷いこんだ1人の青年だったのかもしれない。
木を植えたひと
ジャン・ジオノ 著
福井 美津子 訳
ウィリー・グラサウア 絵
世界文化社
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プロヴァンス。
アルプス山脈が入り込んだ古くからある地域で、旅行者たちにはまったく知られていないような高地。
どこを見ても変わりばえのしない荒れた土地に、口数の少ない男が30頭ばかりの羊と暮らしていた。
もともと農夫だった彼の日常は、荒地に木の種を植える事だった。
相次いで家族を失った彼は農場をたたみ、人気のないところで羊や犬と暮らす日々が楽しくなっていた頃、この荒地を改善しようと思ったのだ。
彼は世の中をかえりみることなく、ただひたすらこの荒地に命を吹き込む事だけを考えていた。
やがて彼の信念は実を結び、荒地は蘇った。
りっぱな農場が建ち、一万人を超す住民が暮らす豊かな村に成長した。
人の人生の後に私たちの暮しがあるのならば、私たちも何かを残していけるのではないだろうか。
LEAF Vol.52
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コンクリートが多くなったけど、
わたしたちの周りには、
必ずちょっとした自然が存在しているよ。
身近にある自然に注目してみよう!