LEAF Vol.53 冬が来た! WINTER

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 冬が来た! WINTER
LEAF Vol.53
fromヤングアダルトコーナー

寒い季節になりましたね。
暖かいお部屋で冷たいアイスを食べるように、
つめた~い冬の本を読んでみませんか!

おしゃれでおいしい! 季節の手作りスイーツ 冬のスイーツ

大森 いく子 著 金の星社 検索
スイーツはかわいくておいしくて、いつでも食べたいですよね。
この本は冬にぴったりなスイーツの作り方を紹介しています。
アーモンドがたっぷり入った「スノーボールクッキー」、りんごやきんかんにつやつやしたあめをからめた「べっこうキャンディー」、じゃがいもとかたくり粉を使ったバター風味の「じゃがいももち」、あまずっぱいあつあつの「焼きりんご」、そして切り株の形をしたクリスマスケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」。
その他にも様々なスイーツの作り方が載っています。
ぜひ季節の素材を使ったスイーツを手作りしてみてはいかがですか。きっと自分で作ったスイーツの味は格別ですよ!

5分後に後味の悪いラスト

エブリスタ編 河出書房新社 シリーズ7巻既刊 検索
梅雨の晴れ間の昼ごろ、これといった予定の無い暇な大学生のわたしは、カフェでコーヒーを飲みながら、携帯電話でだらだらと動画を眺めていた。
するとそこに一本のメールが。知らないアドレスからだった。
「助けてください 私は監禁されています・・・監禁されている場所は東京都北区田畑〇―××・・・」
イタズラだと無視していると、再びメールが。
「助けてください 返事をください これは本当です・・・」
そこまでいうのならいってやろうじゃん!と、友達の河田を誘いその住所近くに行ってみると、またメールが届く。
メールにさんざんふりまわされたあげく、後味の悪い結末が。
 寒い冬に、さらにゾクゾクとしてみるのはいかがですか?

黒沼 香月日輪のこわい話

香月日輪 著 新潮文庫 検索
給食の野菜が嫌いなまさしは、ビニール袋に野菜をつめ、ランドセルの中に入れてあとでこっそり捨てていた。
ある日、ランドセルの中をさぐっても、袋がなかった。
またある日、パンをちぎってビニール袋に入れてランドセルにしまった。
放課後、ランドセルの中をのぞいてみると、パンは消えていた。何かに気付いたまさしは、給食以外の食べ物も入れてみる。
食べ物だけではなく、小鳥の死骸も入れてみた。結果は同じだった。
好奇心がむくむくと湧いてくる。
だんだんエスカレートしていくまさしの行動。そしてついに、入れてしまったものは・・・。
少年少女が主人公の背筋がゾッとする短編集です。

アイスプラネット

椎名 誠 著 講談社 検索
中学2年生の原島悠太は、東京の郊外に両親と妹、そして「ぐうちゃん」と一緒にすんでいる。
「ぐうちゃん」とは、悠太の母の弟で、叔父にあたる。職業は「いそうろう」、そしていつも「ぐうたら」しているから、「ぐうちゃん」だという。
ぐうちゃんは、世界の色々な国を旅行し、その時の面白い見聞話しをしてくれるので、悠太は大好きだった。
ぐうちゃんの話は、スケールが大きい。
そして、悠太は話を聞きながら、視野が広がり、色々なことを考え、成長していく。
旅に出たぐうちゃんから「アイスプラネット」の写真が送られてきて、悠太は歓喜する。
「うわあ、すごいぞ、ぐうちゃん!」

ペンギン 空を飛ぶ

エクスナレッジ 検索
タイトルのとおり、ペンギンは空を飛ぶって知っていましたか?
抜けるような青空、真っ白で巨大な氷、そしてぽっこりふくらんだまあるいお腹と短い手足で軽やかに、そしてユーモラスに飛ぶペンギン達。
飛び方も様々、高所から飛ぶ、ロケットのように飛ぶ、海へ飛ぶ、垂直に飛ぶ、短い羽を使って飛ぶペンギン達。
飛ぶたけじゃないんです。サーフィンもするんです!
はらばいでスイスイ、二本足でスイスイ、二人で並んでスイスイ。
なんともいえないかわいらしいペンギン達の姿にほっこりと癒やされます。

南極大陸のふしぎ

武田 康男 著 誠文堂新光社 検索
「南極」って聞くと、どんな事を思い浮かべますか?
寒い、遠い、一面氷だらけetc・・・。
本書は、写真がふんだんに使われ、雄大な南極の自然が記録されています。
オーロラ、蜃気楼、ブリザード、雪の結晶、ペンギンなどの生きものたち、そして昭和基地(日本の観測基地)などなど。
南極の太陽は沈まない?月も沈まない?なぜ色々なの結晶ができるの?
どうやったら南極で暮らせるの?など、南極の不思議や疑問について、丁寧に分かりやすく解説をしています。
写真を眺めているだけでも楽しく、南極を満喫できる一冊です。

へこみさん

松本 えつを 絵・文 大和出版 検索
この本の主人公、へこみさんは、昨日も今日もへこんでいました。(気持ちが、落ち込んでいました。)
そんなへこみさんは、ある日公園で、子猫を抱いたまるみちゃんという不思議な女の子と出会います。
まるみちゃんは、子猫の飼い主を探していて、その飼い主をへこみさんに決めたと言います。
そして、きちんと飼い主として認めるまで、一緒に暮らそうとの提案をします。
そんなきっかけで始まったまるみちゃんとの生活を通して、へこみさんの気持ちに徐々に変化が起こります。
寒い日に、あたたかい飲み物を飲んで、ほっとするような気持になりますよ。

思いがけない贈り物

エヴァ・ヘラー 作 平野 卿子 訳 ミヒャエル・ゾーヴァ 絵 講談社 検索
クリスマスイブの夜に、子どもたちへプレゼントを届けたサンタクロース。
仕事を終えたと思ったら、 元に人形がひとつ残っていた。
あれ?誰の分だろう。人形を届けるため、サンタクロースはふたたび夜の街に出て行った。
とても寒いなか、人形をプレゼントする子どもを頑張って探すサンタクロース。
さて、サンタクロースからのプレゼントである「人形」はどんな気持ちだろう。人形は無事に届くのかな?
サンタクロースとプレゼントである人形のやりとりが面白く、二人の気持ちがとても伝わってくる物語。
物があふれる現代だけれど、人形だって大切にしてくれる人のところへ行きたいよね。
そして、このサンタクロースは意外に現代的、PC使うサンタなんて!

陽だまりの彼女

越谷 オサム 著 新潮文庫 検索
偶然、仕事先で10年ぶりに同級生と再会した奥田浩介。
中学時代に「学年有数のバカ」と謳われ、分数の割り算で四苦八苦していた渡来真緒と結びつけるには、少しの時間が必要なほど、そのイメージは変貌していた。
一緒に業務を進めるうちに自然と距離を縮める二人。やがて幸せな結婚生活が始まる。
それは永遠に続くものだと思っていたけれど、別れは突然やってきた。
命を削ってまでも、少しでも長く。大好きな浩介と一緒にいたいと願う真緒の一途な想いに心が打たれる。
10年ぶりの再会は本当に偶然だったのだろうか。真緒の正体は一体? 寒い冬でも心温まるファンタジー。