LEAF Vol.64 芸術の秋 絵を楽しむ
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魔術
芥川 龍之介 著
宮本 順子 絵
偕成社
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時雨(しぐれ)の降る晩、私は人力車
に乗ってある小さな西洋館の
前で降りた。
その館は印度人(いんどじん)
のマティラム・ミスラ君の家だ
った。
ミスラ君は年の若い魔術
の大家で、私は事前にその魔術を見せてもらう約束をしており、やってきたのだった。
鮮やかな手つきで不思議な魔術をいくつか見せてもらった私は、驚きと面白さで感動していた。
そして魔術を見せる前にミスラ君が「魔術は、あなたでも使おうと思えば使えますよ。」と言った事について尋ねてみた。
ただしそれにはある条件があって・・・。
教科書でおなじみの芥川龍之介の作品。
レトロな時代設定と妖しげな物語で、雰囲気のあるイラストがこの物語を一層引き立てます。
さあ、結末はどうなるのか?
黒板アート甲子園作品集
高校生たちの消えない想い
日東書院
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「黒板アート甲子園」って聞いた事あるかな?
それは、黒板をキャンバスにした高校生のためのアート甲子園。
毎日通った学校の黒板に様々な想いを込めて描いた作品は、高校時代のキラキラとした青春そのもの。
この作品集の表紙は、2016年度に最優秀賞を受賞した作品。
黒板に恐竜を描いてる人物も黒板に描かれています。(リアル!)恐竜の目が虹色に輝いていてギョロリとにらみ、蛇は今にもはい出てきそう!不思議で幻想的な作品だと思いませんか。
この作品集には約200点もの作品が紹介されており、見ごたえ十分。自由な発想やすばらしい技巧に引き込まれてしまいます。
ぜひ全てに目を通して、高校生の熱い想いに触れてみて!
ピカソはぼくの親友なんだ
アントニー・ペンローズ著
六耀社
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誰もが一度は耳にしたことがある、芸術家の「パブロ・ピカソ」。
そのピカソと少年時代に交流があった著者であるアントニー氏がその時の思い出を綴ったのがこの本。
まず驚きなのがピカソの写真が満載なこと!
リラックスした優しい表情のピカソに親しみを感じてしまいます。
それからピカソの描いた絵やオブジェの写真も掲載されています。
少年とピカソとの心温まる交流にほのぼのしつつ、読み終える頃にはピカソと親友になっているかも?
西洋絵画のひみつ
藤原 えりみ 著
いとう 瞳/イラスト
朝日出版社
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「西洋絵画」と聞くと、何を思い浮かべるかな?
ダビンチの「最後の晩餐」やボッティチエリの「ヴィーナスの誕生」などは有名ですよね。
優しく微笑んだ女性が赤ちゃんを抱いていたり、十字架やキリストが描かれていたり。
でもその絵に描かれている人はどんな人で、どんな意味を持つ絵なんだろう?この本はそんな疑問を分かりやすく解説しているよ。
西洋絵画は何でヌードの絵が多いのなんて疑問にも解説。一つの絵画にたくさんの意味が隠されている!
絵本処方院ウサミの謎カルテ
古都 こいと 著
ポプラ社
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昼間は、普通の病院「ウサミ医院」が、夜には、患者の心を絵本で治す「絵本処方院ウサミ」に変身!
ガラも口も態度も目つきも悪い院長(with絵本のキャラTシャツ)宇佐美氏と、彼のもとで居候兼バイターとなってしまった森野ありすは、夜毎に訪れる患者の悩みを解決すべく、古今東西の絵本を処方する。
心の栄養と言われる絵本。作中に気になる絵本が出てきたら、ぜひそちらも読んでみよう!
長谷川町子「サザエさん」とともに歩んだ人生
筑摩書房編集部 著
筑摩書房
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誰もが知っている日曜日のアニメ「サザエさん」の原作者である「長谷川町子」さんについて書かれた本。
1920年(大正9年)生まれの長谷川さんは今年生誕100年を迎えます。
サザエさんは昭和21年、福岡県の夕刊に掲載され誕生しました。
太平洋戦争が終わった翌年のことです。
混乱の時代に誕生したサザエさんですが、明るくておちゃめで少しおっちょこちょい。
愛すべき人物です。
長谷川さん自身もサザエさんに似た所があったようです。
作者の人生を通して見るサザエさんはまた今までとは違った印象を受けることでしょう。
ブラッシュ!
彼方 出 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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野球に挫折し、進路に悩む中三の空色。
ある日、美術科高校入試の実技試験が「ヌードデッサン」だと知った彼は、ヌードを見たい!そのためだけに美術科の受験を決める。
これっぽっちも受かるとは思っていなかった美術科になぜか受かり、同じようにスポーツに挫折したスポーツバカたちとも友達になり、親しい女の子もできたけど。
空色の不満はただ一つ「まだ、ヌードを見てねぇ!」
お馬鹿で切なく邪念だらけの青春を、はたして空色は、アートに昇華できるのか!?
美大生図鑑
ヨシムラ ヒロム 絵・文
飛鳥新社
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「美大生」って聞くと「変わり者」とか「個性的」なんて単語が思い浮かぶけど、実際はどうなんだろう?
ムサビ出身の作者が、本当の美大生の姿を見せてくれる。
学科によって生徒たちの雰囲気は全然違うし、衣食住の経費を削れるだけ削って、作品につぎ込むし、「変わり者の美大生」という世間のイメージに寄せる奴もいるし。
国内の代表的な美大のカラーも紹介しつつ、美大生の4年間を大公開!
語りつぐ者
パトリシア・ライリー・ギフ 著
もりうち すみこ訳
さ・え・ら書房
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父の仕事の都合で預けられた、おばさんの家で、エリザベスは、羊皮紙に描かれた、自分そっくりの少女の肖像画と出会う。
少女の名は、ズィー。200年以上前のアメリカの独立戦争時代に生きた、エリザベスの先祖だった。
隣人同士が敵味方に分かれた独立戦争時代のズィーの物語と、現代で、そのズィーについて調べ始めるエリザベスの物語が交互に語られ、彼女たちの成長を見せてくれる。
諸説あります
眞村 六郎 著
KADOKAWA
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美貌の美術史准教授・五条雪彦。幼馴染の雨音は、心理学が専攻ながら、春から彼の助手を務めることに。
誰もが知る有名絵画に感じる違和感や謎について、雨音の専門たる行動分析学を足掛かりに、新たな解釈を展開しつつ、身の回りに起こるちょっとした謎も解明する。
美術に詳しくなくたって、主人公の雨音と一緒に、五条先生のレクチャーを受ければ、ストーリを楽しみながら、その作品が書かれた時代背景や画家について知ることができるよ!
LEAF Vol.64
fromヤングアダルトコーナー
秋の夜長に、絵画と読書の両方を楽しもう!